東成瀬のハムスター![]() 東成瀬のハムスター(ハタネズミ) 「ネズミ」と聞くとゾッとする人も、「ハムスター」と言うと飼ってみたいペットの代表のようになる。「ハムスター」というのは、近年になってペットとして飼われるようになってからの名称である。もちろん、それまでは野生のネズミであったのだ。ネズミと言っても、誰もが知っている鼻先の長い、大型の太い尾を持つ一般的なアカネズミの仲間ではなく、耳や目が小さく尾も短い小型のネズミである。警戒心が薄く、他のネズミと比べると動きも鈍い。だからこそペットとして可愛がられてきたのであろう。実は、この仲間が私たちの村にもいる。「ハタネズミ」である。体長は10cmくらい。餌は木の実ではなく、主に植物の根を主体にしているらしい。草原にトンネルを掘って生活するネズミである。かつては、大発生して森林被害を発生させたこともあったと言うが、近年その数は激減して、今では山岳地域に逃れるように生き延びているらしい。先日、スキー場の管理棟の前をウロウロしているのを捕獲した。彼らは猛禽類の大事な餌であり、また彼らの排せつする糞尿は、森の大事な肥料になるのである。この愛らしいハタネズミを「ニホンハムスター」と名づけて保護しようという運動もあるらしい。すべてのものを飲み込むようにして存在する東成瀬の自然に、思わず笑みがこぽれるのである。 文/半田克二郎 |










