ハコネサンショウウオ

ハコネサンショウウオ

 ハコネサンショウウオ

 東成瀬村にはクロサンショウウオ、トウホクサンショウウオ、ハコネサンショウウオの三種類がいます。
「サガイモリ」村で、心臓にいいとか精がつくとかで生で飲み込んでいたのは、主にハコネサンショウウオです。「ハコネ」とつくように箱根では名産物でしたが、観光開発で棲み処(すみか)を失ってきています。尾瀬の檜枝岐(ひのえまた)では絶やさないように獲り、
乾燥品や天ぷらにして民宿の料理に出すなど、今でも食文化が続いています。
  本州と四国の標高2000m付近までと分布は広いのですが、一年中水温が低く水質の
きれいな渓流でなければ棲めないため、山林開発などで生息地が減り、希少種に指定する県が多くなりました。
  幼生は、四肢の爪がマニキュアをつけたように黒く、エラとヒレをもっています。成体になると無くなり、目が大きく、体と尾が同じくらいの細長い姿になります。
肺が無く皮膚呼吸なので流れの近くにいます。春と秋に繁殖期があって、その頃オスの後肢(こうし)が膨れるのは、精子をかける時メスの産んだ卵のうを抱え込むためといわれています。その卵は、伏流水(ふくりゅうすい)の中が多いためあまり見つかりません。
  まるごと自然館には、生きた幼生と、後肢の膨れた成体と卵の写真が展示してあります。そしてもう少し、サンショウウオの生きる術(すべ)をお話することができます。
ぜひ、見に来てください。

写真・文/柴田 喜久子


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