ユキツバキ

ユキツバキ

ユキツバキ

 秋田県に自生している「ツバキ」は日本海沿岸に多い「ヤブツバキ」と田子内にはなく椿川地区に多いといわれる「ユキツバキ」です。この2種類の中間型の「ユキバタツバキ」は村では見ていません。
  「ヤブツバキ」は花びらが平開しないで、おしべの集まりの根元が白っぽく、茶筅のようにくっついて(合着)、さらに花びらと合着しています。散るとき、花ごと落ちるのはそのためです。
  「ユキツバキ」は赤い花びらが平らに開いて、おしべの集まりが根元でくっつかず、黄色です。雪の多い地方にあることから、「辛抱強い、耐える」というイメージですが、まれにしか実を結ばないことから、種がなくても子孫を残す方法をとっているのです。雪の下になることで、常緑の葉を枯らさず、地面についた部分から根を出して増えます。 ただ、「保護」は考えものだと思います。「ユキツバキ」が這っている林床には他の下草が生えないし、なくなっていきます。生息する昆虫の種類が少なくなり、それを食べる小動物も限られます。そうすれば猛禽類も同じことでしょう。ただ一種を保護するのではなく、共存する方法が最適と思います。
  山菜採りに行って、今年は多く咲いた「ツバキ」の花を見かけたら、こんなことも思い出してください。

文・写真/柴田喜久子


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