その13 長い名前の子

長い名前の子

田子内 福地タケ子

、ある長者の家さ、めんこえ男わらし子ぁ生まれだけど。
あんまりめんこくて、「なんて名前つけたらえんべ」後継ぎでもあるし、普通の名前では、もの足りねぇし、長くて、りっぱな名前つけでぁ、と思って村一番の物知りの家さ相談しにいったど。
物知りのいうことにぁ、「あまり長げぁ名前つけるより、普通の名前の方ぁえべ」と、言ったのも、
長者殿ぁ、「やっぱり長くてりっぱな名前がいい」って言うもんだから、
「んだば、こういう名前なんとだべ」と、そのつけだ名前の長いごと長いごと
「ジュンボンゲジュンボゲ御光の尻に松クラリノブラコウブパイプのシュウレンゴウオッチョコチョンノ長助」
「長者殿なんとだべ」
長者殿ぁ「それぁ、それぁええ名前だ」りっぱな名前だと、気に入って喜んだけど。
 そうしている中に、長げえ名前のわらしっ子、だんだん大きくなって、隣り近所で遊ぶようになったけど。
 ある時、遊んでであやまって井戸さおじでしまったけど。わらしだびっくりして長者の家さ聞かせにいったど。
「あのひゃな、ジュンボンゲジュンボゲ御光の尻に松クラリノブラコウブパイプのシュウレンゴウオッチョコチョンノ長助ぁ井戸さ落ぢだぁ」
 みんなびっくりして、ハシゴたねぇで助けに行ったのも、長げぇ名前通じねぇうぢに死んでしまったど。
 んだがら、物知りの言うように、あんまり長げぇ名前はつけるもんでねって言うごど。
 とっぴんぱらりのぷー

(終わり)


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