その19 だんごの話(上)

だんごの話(上)

椿台 鈴木 ジュン子

、むかし、ばっぱと太郎というわらし、えだけど。おどもあばも外さ稼ぎに行ったなで、ばっぱえどごろかだづげだり、掃いだりしていだどごさ、太郎来てばっぱなの腰や足もどさ、なっつぁがって来るなで、「なんたて、せわしねえたらなあ太郎。びゃっこ隣のばっぱさ遊びにえてこえ」って言ったら、さぁ、その太郎喜んで、えがったどて隣のばっぱさ行たげど。
「ぱっぱあ、ばっぱあ、遊びに来た」って言ったら、「あやあや、太郎。えぐきたな。まず、ひゃてこえ、ひゃてこえ」とばっぱの声したげど。
太郎ひゃてえたら、「太郎来るがどて、まぢでえだだよ。これ食え。」と言って「だんご」こしゃだな食わせだけど。
したば太郎、「んみゃんみゃ」ってむしゃむしゃど食ったけど。
「おらもさ行って、ばつぱがらこしゃでもらて食う。
なんていうものだべ、ばっぱ」と太郎聞いたら、「だんごっていうもんだ、太郎」っておせだけど。みん
なだんご食いあげだおんだがら、「だんご、だんご、だんご」って、わえのばっぱがらこしゃでもらって食べでど思って、忘れねように言いながら出はってきたけど。
(次号に続く)


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