ねずみと一粒の豆 (その3)

ねずみと一粒の豆 (その3)

手倉 本間 智佐子

 広い広い部屋でねずみ達は、ごちそうを並べて爺様の来るのを待ってだけど、そして、また、
「もぢつぎするがら、 ぜったい猫のまねだけはしねぇでけれな」
「ハイハイ 猫のまねなど絶対しねがら安心してけれ」
ネズミ達、歌っこ歌ってもぢつぎはじめたけど・・・・
「アーコッカラ コッカラ コッカラダ 猫ひゃでこねば」と、もぢつぎ始めたば、いたずら爺様が
むしょうに猫のまねしだぐなって「ニャオーニャオー」と言ってしまったけど。
そしたば、ネズミ達ぁびっくりして灯りッコみな消してどごがざ逃げて行ってしまったけど・・・
まっくらなどごさ 一人のごされだ爺様は何ともならなくて、「助けでけれー 助けでけれー」
オイオイ泣き出してしまったのも、 なんともならなかったど・・・

  家で待っていだ婆様は、爺様が宝物いっぺえぇ貰って来ると思って家の中のあるものみんな
焼いて、 宝物ならべるばりにして爺様の帰るのを待っていたけど・・・そしたば、土の底のほうで
なんだか声がするので 「ああ、おらえの爺様だ、宝物いっぺぁ貰って歌ッコ歌う声がする」
なんて、喜んでいたば、なんだか様子がおかしいなと思って、庭を掘ってみたば、オイオイ泣いでいだ
爺様 のなじぎさ鍬がささって、おお怪我して宝物どごさもながったそうだ。

(終わり)


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