地蔵様とおにぎり (その3)

地蔵様とおにぎり (その3)

岩井川 備前 ムツ

 さっそく、じんじどこ山さやったけど。
 そしたば、木もろ<にきらねぇで、昼間の<るなまぢでで、にぎりまま転がしたけど。あんまり大きいにぎりままで、転がらねぇけど。
「ほれ、転べにぎりめし、ほれ転べにぎりめし」
と言って、押し転がして、地蔵堂にやって持っていったけど。
地蔵様には、土の付いたところをあげて、じさは土の付かないところを食ったけど。
「なんじして、屋根裏さ上がればええべ」
地蔵様は、
「オレのヒザさ上がって、手のひらさ上がって、肩さ上がっていけば、とどぐはずだ」
と、言った。ほんとだがと言って、じゃがじゃがど頭の上まで上がって屋根裏さ行ったけど。
  待ちでえだば、ばんかたになりバグヂ打ち始まったけど。
隣のじんじじぇんこたまるな待ちきれねぇで、びゃっこたまったば、じんじぁ「コケコノヨー」とさがんでしまったけど。
 オニコだ、ゆうべもやられだけぁ、なにか屋根裏さえて、さがんだなぁと、皆でじんじをみつけて、ひきづりおどしたけど。じんじは、はだがれでかっさぁがれで、オイオイ泣いて家さえたば、ばんばは、じんじぁ何かもらって来るがどて、家の物みんなえぶして腰巻きばりしめでひやしこの上で、待ぢでえだけど。じんじだ、えっぺぁもらって、歌っこ唄ってくるぞ。と喜んで、どしめがして、ひやしこがら落ちて死んでしまったけど。じんじばりのごされでオイオイ泣いてえだけど。

とっぴんぱらりのぷー

(終わり)


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