きつねとおんぺえじい![]() きつねとおんぺえじい 岩井川 備前 ムツ むかしむかし あったけどな、あるところに、真人という村に おんべいじいという人(ちゅうえもん ともいうた)えだけどな。
正月もそんまくるので、町さ、さかな買いにえたけどなぁ。 えまなば車あるべども、むかしなば、のりものねぇくて、わらじはいで そのほかに にそくもしょって あれていったけど。増田のまじまでえったけど。あぎびこだししょってな。さかなやあぶらげ さまざま買ってはやぐくらぐならないうぢに、えさえぐどて あれてきたけど。 入道のひぁりぐぢまできたら、むごうにえがめで、そんまえさつぐとおもってほっとしたけど。そこで どっこいしょとねまって、しょったものおろして、やすんだどう。 ぢいねまってえだら、むこうにキツネコえで、ぢいどご見てオッパコくるくるっとまわして、三回ぐれぇまわり、ぢいえだむこうのやぶさえったけどう。ぢいだまってみてえれば えがったな、 「このがぎおれどご だますきがぁ んがになば だまされねぇぞ。」といって、ちぉんど しょうべんでるので シャーシャーときつねにかげでやったけどう。キツネびっくりしてやぶさひゃってえったけどな。ぢい ねむぐなってコクリコクリとねむかぎし、いびきをかいて ねでしまったと。 しばらぐねでで ゆめみだけどお。 えさえって、こっそりほどけさまにがって、んばどご見でえだどう。むかしは、四角いいろりだった。んばいろりで、トーフあぶりしてだけどう。トーフやけるのも、んばこねぇで、 「んば トフやけるぞ」と 大きいこえだしたら、 「なんでがぁ ぢい トーフやげでるが あんまりもうろくいうな」というて、みんじゃの まじぶねがら ておげで水いっぱいくんで ぢいどごさ、さわーっとかげでやったけどう。 「ひゃあ はっこい」と思ったとき、目がさめだ。そしたら、入道入口さ、ねまてねでだけど。ぢいねでいる間に 買い物してあきびこだすに へぇでださかなっこや あぶらげなどきつねが くってほっちらかしだけどや。ぢいがキツネにしゃしゃやったので いたずらされたけどう。 それから ぢいも悪いことしなくなったけどなぁ。 トッピンパラリン さんしょくでぁがら やまさえげ ニンニクくでぁがら やぎさえげえ (終わり) |










