過剰なふれあいはさけましょう −感染症(9)動物由来感染症−
(2007.10.2更新)
「動物由来感染症」とは、動物から人間へうつる感染症をあらわす言葉です。感染源である動物から直接人にうつる直接伝播と、感染源動物と人間との間に何らかの媒介物(水、土壌、節足動物、食品など)が存在する間接伝播があります。
【直接伝播】
狂犬病、パスツレラ症、ネコ引っ掻き病、トキソプラズマ症、オウム病 など
【間接伝播】
クリプトスポジウム症、回帰熱、ウエストナイル熱、日本脳炎、日本住血吸虫、有鉤条虫症、サルモネラ症、アニサキス症 など
世界で数多くある動物由来感染症の全てが日本に存在するわけではありませんが、数十種類くらいはあると言われています。交通手段の発展による人の行動の多様化、ペットの種類の多様化などにより、どのような病原体を持っているか不明なことが多い野生動物と接触し、感染する危険性が高くなっています。
《日常生活で注意すること》
- 過剰なふれあいは控える
細菌やウイルスなどが動物の口や爪の中にいる場合があるので、口移しで餌を与えたり、スプーンや箸の共用はやめましょう。
- 犬の予防注射と登録
- 動物にさわったら、必ず手を洗う
知らないうちにだ液や粘液、また傷口などにさわってしまうこともあるのでしっかり手洗いを。
- 動物の身の回りは清潔にする
飼っている動物はブラッシング、爪切りなど、こまかく手入れをして清潔にしておきましょう。小屋や鳥かごなどはよく掃除をし、清潔を保ちましょう。タオルや敷物、水槽などは細菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。
- 糞尿はすみやかに処理する
鳥やハムスターの糞便が乾燥すると空中に漂い、吸い込みやすくなります。糞便に触れたり吸い込んだりしないよう気をつけ、早く処理しましょう。
- 室内で動物を飼育する時は換気を心がける
- 砂場や公園は特に注意
動物が排泄を行いやすいので、砂場や公園などで遊んだら、十分出を洗いましょう。
口から始める歯の健康づくり(3)
−歯周病と糖尿病−
(2007.10.2更新)
歯周病と糖尿病の間には実は深い関係があったのですが、なかなかわからないでいました。ずっと長い間、歯科医は、糖尿病の患者さんの歯周病はなかなか治りにくく、やっかいなものと思っていましたが、詳しくは分かりませんでした。一方、糖尿病の治療を行っていた内科医は栄養指導や運動療法を行ってはいましたが、口の中を診ることはあっても、歯周病と結びつけることがなかったのです。
1960年、ウィリアムとマーンという学者らが糖尿病患者の歯周病を治療しながら、血糖値の変化を観察したら、実に半数以上の患者さんに血糖の改善があったのです。つまり、糖尿病に歯周病が影響を与えるということです。
また、1996年にテイラーという学者は、糖尿病の程度がほぼ同じ患者さんの2年後の変化を調べたところ、歯周病が重度の患者さんほど糖尿病が悪化していたとのことです。つまり、歯周病が糖尿病が影響を与えるということです。歯周病をコントロールしている人としていない人では、実に6倍ものリスクがあるというものでした。
では、なぜ歯周病が糖尿病を悪化させ、糖尿病が歯周病を悪化させるのでしょうか?次回はこのあたりにふれてみます。
●今回の要点
- 歯周病を治そうとしなければ糖尿病はいくら努力しても治りません。
- 糖尿病をコントロールできなければ、歯周病も治りません。
- どちらも生活習慣病です。
日頃から心がけましょう!