日本では1日に3.7人が感染 −感染症(11)エイズ−
(2007.11.27更新)
エイズ(後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスに感染することで起こる病気です。感染すると身体を病気から守る免疫系が破壊され、身体の抵抗力が低下し、様々な感染症や悪性腫瘍にかかってしまうものです。
HIVの主な感染源は血液・精液・膣分泌液です。
1.性的接触による感染
2.血液による感染
3.母子感染
HIVに感染してすぐにエイズを発症するのではなく、平均約10年位発病しない潜伏期間があり、その後エイズを発病すると報告されています。
日本の統計をみるとエイズ患者(エイズが発症してから見つかるケース)の年齢層は高め、感染者は若い人に多い傾向があります。平成18年の1年間に報告されたHIV感染者は952件と過去最高で、エイズ患者は406件と患者・感染者を併せると過去最高の1358件となりました。
上記のように、現在は感染の有無を検査することができます。エイズを完全に治す薬はありませんが、現在は発病を抑えることが可能となるため重要なことです。
口から始める歯の健康づくり(5)
−歯周病と糖尿病のさらに密接な関係−
(2007.11.27更新)
さて、糖尿病のときに作られる糖化最終産物というものがあります。正常なときには栄養にとってかわるのですが、過剰になると、とくに血管系に強い傷害をあたえることが知られています。歯肉組織にこれが蓄積すると、そこに炎症を起こし、組織はすごく傷ついてしまいます。また、この糖化最終産物というのは血管の内側の細胞や炎症に関与するマクロファージを刺激し、そこから大量のサイトカインというタンパクを放出させます。簡単にいうと、サイトカインというのは、このタンパクと反応する受容体をもつ細胞を刺激して、細胞の増殖・分化・機能発現を行うとっても大切なものなのです。
糖化最終産物の刺激によって放出されるサイトカインの中に、血糖を調整するインスリンの働きを阻害するものがあります。TNF-αというものがあります。元来、腫瘍を壊死させるものとして発見されたのですが、これがインスリン抵抗性に強く関与することがわかってきました。歯周病が糖尿病を悪化させる原因として、このTNF-αが注目されています。
歯周病になると大量のTNF-αが放出されます。つまり、糖化最終産物と非常によく似た悪事を、実は歯周病が演出していることになるのです。
今回も(?)、かなり込み入った話で難しかったと思います。まず、重要なことは、歯周病を治さなければ糖尿病が治らないし、糖尿病をちゃんと管理できないヒトは歯周病も治すことが出来ないということをわかってください。
参考文献
富田 隆 著 「歯周病の本当に怖いわけ」