冬場は流行しやすいので要注意 −感染症(12)ノロウィルス−
(2007.12.28更新)
ノロウィルスによる食中毒は1年を通して発生していますが、12月〜3月に集中して発生する傾向にあります。感染力が非常に強く、わずかにウイルスが付着しているだけで食品、人、手袋や床、ドアノブ、便座など様々なところから感染するおそれがあります。
主な症状は、急性の胃腸炎で、1〜2日で発症します。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、熱はそれほど出ません。通常1〜2日で症状は治まります。
日頃健康な人なら、感染しても発症しない人や軽いカゼのような症状で済む人もいますが、抵抗力が弱い高齢者や乳幼児などの場合、重症化したり下痢で脱水症状がひどくなるなどの危険があり、油断は禁物です。
<主な感染源>
カキなどの2枚貝、非加熱食品、患者が吐いたもの、手に付いた患者の便など(治っても便には2週間ほどウイルスが含まれています。)
ノロウイルスに効果のあるワクチンはありません。何回でも感染する恐れがあります。
《食中毒を予防する》
○手はこまめに洗う
・爪は短く切る
・石けんは十分に泡立ててから洗う。
・すすぎは十分に。
※石けんに殺菌効果はありませんが、手の脂肪等汚れを落とすことでウイルスを落としやすくします。
○食品は85℃以上で1分以上加熱する。
○調理器具等は殺菌して、二次感染を防ぐ。(85℃以上で1分以上の加熱か、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。)
○布巾は十分消毒する。
《二次感染を防ぐ》
○便や嘔吐物は乾燥しないうちに処理する。
・使い捨てのエプロン、マスクと手袋を付ける。
・ウイルスが飛び散らないように静かにふき取る。
・ふき取ったあとは、0.02%の次亜塩素酸ナトリウムを浸した布巾などで消毒し、10分後にふき取る。
・十分に換気しながら行う。
※次亜塩素酸ナトリウム・・・塩素系の漂白剤のことです。使用上の注意をよく読んで使いましょう。洗浄効果は無いので、調理器具等は洗剤で洗ってから消毒します。
口から始める健康づくり(6)
−今回はちょっと息抜き−
(2007.12.28更新)
前回まで、やたら難しい話が続いたので、今回はついこの間小・中学校で話した簡単なお話です。
さて、皆さん、自分のお口の中をよく観察したことがありますか?歯の形について、どうしてこんな形をしているのかを考えたことがありますか?何で、前歯(切歯)は薄くて、糸切り歯(犬歯)は尖っていて、奥歯(臼歯)は大きくてたいらなのでしょうか?
今回の話は、明治の頃の歯科の先生がおっしゃったお話です。そもそも、切歯とは食べ物を切るもの、犬歯とは刺す、食いちぎるもの、臼歯はすりつぶすために存在しています。そのそれぞれが次のように対応しています。
・切歯・・・主に野菜を切るためにある。
・犬歯・・・主に肉を割くためにある。
・臼歯・・・穀物をすりつぶすためにある。
とすれば、人以外の動物の歯を見てみましょう。例えば犬の場合、申し訳なさそうな切歯があって、あとの歯はみな尖っています。臼歯であってもアルプスのようになっています。本来の食べ物は主に肉だったはずです。では馬は切り歯であろうと、臼歯のように平らになっていて草をむしりとっては、すりつぶして食べています。馬は草しか食べません。それに対応した歯を持っています。人は雑食です。その割合はどんなものでしょうか?考えてみましょう。
まず、人の歯の本数について考えてみてください。
切歯は上下4本で合計8本、
犬歯は上下2本で合計4本、
臼歯は上下8本で合計16本の合計28本です。
いわゆる親知らずは含んでいません。それぞれの比率は、切歯の本数:犬歯の本数:臼歯の本数
=8:4:16=2:1:4
つまりこれが、人の理想的な食物のバランスです。
野菜が2に対して、肉や魚が1、穀物が4です。
いかがですか?現代人の食生活はいささかずれてしまっているようですが・・・参考になりましたか?