国民のおよそ20%と言われています
−かかりやすい病気(3)花粉症−
(2008.3.28更新)
花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。花粉症の種類や発症の状況は、各地方の植物の種類や花粉の数によって異なります。花粉症の人は国民のおよそ20%と考えれられています。花粉が飛び始めるとすぐ症状が出る人もいれば、たくさん飛ばないと症状が出ない人もいます。症状の強さも人それぞれです。
花粉が花に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁、少し遅れてから鼻づまりの症状が出ます。このときの鼻の粘膜は、かぜに近い赤い色の粘膜の腫脹を起こします。初めて花粉症になったときには、かぜと間違う場合もあります。目に入ると目がかゆくなり、涙が流れ、目が充血してきます。症状が強いときは、スギの抗原成分が鼻から喉へ流れ、喉のかゆみ、咳を生じます。また鼻づまりによる頭痛、鼻や喉の炎症反応による微熱、だるさなどの症状に悩まされます。
家の中にいるときなど、花粉がない状態でも症状はありますが、多くは花粉の繰り返しの吸入による鼻づまりの症状が主体です。アレルギーの細胞から放出される物質が神経や血管を刺激するために症状が現れます。鼻の粘膜が刺激されるとくしゃみが起こり、その反射で鼻汁が出ます。
原因花粉を完璧に避けることや、完全に花粉を除去することは不可能ですが、少しでも体に花粉が入らないようにする工夫が必要です。
- 花粉情報に注意する。
- 花粉飛散の多いときの外出を控える。
- 花粉飛散の多いときは窓、戸を閉めておく。
- 花粉飛散の多いときは外出時にマスク、メガネを使う。
- 表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。
- 帰宅時は、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをして、鼻をかむ。
- 掃除を励行する。
- 粘膜を傷つけるタバコは避ける。
- 規則正しい生活やバランスのとれた食事をする。
花粉症の治療として中心になるのは薬物療法で、使用する時期や症状に応じて「初期療法」「導入療法」「維持療法」が行われます。花粉の飛散シーズンを少しでも楽に乗り切るために、病気のこと、治療のことを含めて、医師とよく相談しながら治療を始めましょう。
口から始める健康づくり(9)
−口腔機能の基礎知識(その1)−
(2008.3.28更新)
■口腔の仕組み
口腔とは口の内部のことで、次のようなものから構成されています。
- 口唇・・・すごく敏感です
- 歯
- 歯肉・・・歯を支えている部分です
- 舌・・・筋肉のかたまりです
- 口蓋垂・・・“のどちんこ”のことです。実は飲み込む際に重要な役目をしています。
- 口蓋・・・上あごのことで硬いところを硬口蓋といい、すりつぶすときに関係します。軟らかいところを軟口蓋といい、飲み込むときに関係しています。
- 口蓋扁桃・・・風邪を引いたときに働いています。
- 唾液腺・・・唾液を分泌する組織で筋肉に包まれています。
■口腔の働き
口腔の働きは食物の摂取、咀嚼と味覚、唾液による消化、嚥下、発声時の音声構成、口呼吸時の呼吸の出入り口など、さまざまな働きがあります。また、よく噛むことは食べ物を細かくするだけでなく、胃液や消化酵素の分泌を促進します。また、顎や口腔の筋肉や脳を刺激することによって周囲の血行をも促進し、それらの組織を元気にすることにも役立っています。
口腔の機能はすごく繊細かつ精緻、そして重要なものです。次回はさらに細かく解説します。