ふるさとへの便り
「ひがしなるせ」のアンテナになれたら…
ずーっと気になっていたJR有楽町駅京橋口前・東京交通会館の一階にある、ふるさと「秋田」のアンテナショップ『花まるっ秋田ふるさと館』をのぞいてみた。
アンテナショップとは、東京及び首都圏の人たちにその県の特産品をPRする、地元の良さを知ってもらい、最終的には観光にきてもらうことを目的としている店だそうである。
思っていたよりこぢんまりとしたスペースに、「きりたんぽ」「稲庭うどん」「いぶりがっこ」、米どころ秋田自慢の「銘酒」の数々、伝統工芸品の「曲げわっぱ」「川連漆器」といった秋田を代表する県産品が所狭しと並んでいた。そのなかに「増田の豆腐カステラ」を見つけた。「増田のどこで…」とちょっぴりうらやましい思いと何とも言えないうれしい気分になった。
ふるさとの味が恋しくて訪れる県出身の方も一割ぐらいはいるそうであるが、どうやら、大方のお客さんの思いは、気軽にその県の特産物が楽しめるのと、その地に行ったような気分になれるといったところにあるようだ。最近は若い人たちにも人気があり、有機栽培食品や地酒の評判がいいとか。
ほ場整備事業による大型機械化農業推進の昨今、村ではかつての「はせがけ」による自然乾燥を施した米づくりをしているとのこと。手作業によるために値は高くなるが、その分まちがいなくうまいと自信を持ってすすめられる米であり、その米をぜひ食べてほしいと前回の臨時総会で村議さんから米づくりの話を聞いた。ひがしなるせの「うまい米」はもとより、自然の恵みを「我がふる里」の産物として気負うことなくPRできたらと、それぞれができることを「少し意識を」もってやれたらいいと思う。
『首都圏なるせ会』が取り組む「ふるさとパック」の普及はその意識の小さな一歩である。なるせ会の枠にとどめることなく、さらに意欲的に普及していきたいと考えている。
ふるさとの訛りなつかし停車場の・・・いつの時代にあってもふる里への想いは変わらぬもの。
国策による市町村合併のうねりに巻き込まれることなく、自立の道を選択した「村」に村民の心意気と行政の決意を感じる。なぜなら、東成瀬村は自然の恵みを十分にうけられる夏場と、道路閉鎖等の著しい制限を余儀なくされる冬場といった相反する二面性をもっている。いわゆる周辺部になりやすい地理的条件を備えている。「自分たちの村の在り方は自分たちで考える」という、先をしっかり見つめる姿勢があってこその選択と言える。
確かな展望のない合併はいつしか地域の活力を失うことになると考えているから。
ふる里を語り、そのふる里へ多くの人たちに来てもらいたい。
奥羽山脈のふもとの自然豊かな村と都会との交流…そのアンテナになれたらと。
首都圏なるせ会幹事長
佐々木 正蔵