東成瀬村役場

海外視察見聞録(1)

平成27年度市町村職員海外研修

昨年10月、市町村職員の視野を広げ、国際的な視野と識見をもった人材を養成するため、県主催の海外研修が実施されました。
北欧における医療福祉制度について、その研修内容の一部を紹介します。

スウェーデンにおける医療制度 ~ストックホルム県~

スウェーデンの医療制度は、県が税方式で運営している制度でした。この国では、国家・県・市町村の役割が明確で、今回視察した県の役割は「保健医療」「公共交通」です。特に予算ベースでは医療がその8割を占めており、ストックホルム県の場合は約7.3億ユーロの総予算に対し、5.3億ユーロを占めています。

また、税収も豊かで、ストックホルム県の場合は所得税率30%(県18%、市町村12%)、消費税率は25%と高率です。ただ、県や市町村の議会がそもそも国から独立しており、高い税率の設定も含めた地域の運営は住民が自ら決める、という意識が醸成されているため、これに関する異論はほとんど見られないようです。

北欧の高福祉国家の一つであるスウェーデンの医療は、日本のそれとは大きく異なる制度でした。豊かな税収を強みに、医療や薬剤に要する国民一人当たりの自己負担は相当安く抑えられている一方で、症状に応じた医療機関の選択の自由度は低く、安くしかも気軽に受診できるとまでは言えないように感じました。

また、異なる県同士が薬剤を共同購入する方法などで医療に関するコストの削減に積極的に取り組んでいるとの説明も受けており、限られた予算で最大限の効果をあげようとする姿勢が強く感じられました。