東成瀬村役場

海外視察見聞録(3)

海外視察を経て感じたこと~独自の政策立案が日本の強み~

北欧の国々は高福祉国家であることは有名であり、(そのよい部分だけを見れば)日本は見劣りする点ばかりではないか、と感じられないわけでもありません。しかしながら、これらが高水準の負担なしに成り立ち得ないことは先月号で述べたとおりであり、北欧は「高福祉高負担社会」なのです。その実態について見聞し、我が国の背景や制度の運用方法と比較すると、日本の制度は決して劣っていないと考えました。

医療制度についていえば、日本では医療保険制度の完備により質の高い医療を受けられ、何よりも必要な医療機関を自由に選択できる体制が整っております。

子育て施策についていえば、地方では待機児童の問題はそれほど見られず、病児保育制度の整備もあり保育所を活用して仕事をしやすい環境が整いつつあります。仕事と育児の両立という観点で見れば、北欧よりはむしろ優れているといえます。

特に秋田県や東成瀬村では、福祉政策においては国の制度だけではなく、単独事業を立案しながら更なる質の向上を目指す事例が数多く、語弊を恐れずに言えばすでに「高福祉低負担社会」が実現していると考えます。海外の先進事例をそのまま当てはめるのは難しくとも、地域の事情に応じた補正をしながら制度運営ができている日本、そしてわが地域の制度は改めて「素晴らしい」と感じました。

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