集落共同体の力強さを感ずる

2008年6月7日

Filed under: ノンセクション — tenchi @ 11:10:34

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 村内には大きく分けて14の集落があり、その各集落から生活基盤整備などの要望を、村と議会は合同で毎年文書で寄せてもらっています。
その要望内容に基づき、議会と村の担当課職員が現地を毎年視察調査していますが、今年のそれが昨日行われました。
 「冬、どこにでも車が入れるように」、「集落の命の源の生活・農業用水を安定して確保する」、この二つの大事で、村と議会は生活道路や用水路整備に集中的に力をいれ、道も水路も見違えるように立派になりました。それでも、雪や大雨などの自然災害によって道や水路の崩壊が毎年のようにあり、集落からの要望は今でも、「道」と「水」が多くを占めます。
 「農山村に暮らす人々によってこの国の国土がまもられている」とよく言われますが、この毎年の村内視察で、我々もそのことを痛感します。14の集落の人々は、それぞれがお互いに力を合わせて道とヘギ(堰・用水路)をまもってきましたが、とくに「生活・農業用水」(※)を確保・維持するための努力はなみたいていのものではありません。
 水を引くということでは、渓谷の上流の岩をタガネなどの手道具で砕き水路を開発し、あるいは小貫山堰(写真)のように何年もかけて岩盤にトンネルをくり抜き完成させた堰もあります。機械もなく財政も豊かでない時代に、農業用水を確保しようとした先人の偉業には学ばされます。
 水路は、その維持管理も大変です。全国どこの山村も同じでしょうが、それらの水路は、何百年もの間、洪水や雪害などによる崩落に遭い、その度に手を加えられまもられてきました。今に生きる集落の人々も、先人から受け継いだヘギをしっかりまもっており、この視察を通じて我々がまた強く感ずるのは、それぞれの集落の個性あふれる団結力、集落共同体としてのまとまりの強さです。
 集落に、いわばその集落の作風みたいな個性豊かな「共同力」がこのようにあり、自分たちでできることは自分たちでやるという誇りと自覚も住民は持ってきました。議会と役場がその下で政の役割をきちんと果たそうと努める、これがわが村の自治力です。

 ※生活・農業用水とは、たんぼなどの農作物を育てるための用水だけではなく、この水を昔は飲み水としたところも多いし、また、生活のあらゆる場面で使われる水だからである。現在の村は、昭和37年の簡易水道の設置に始まり、全村に、湧水による簡易水道網が張り巡らされ、村民は、山からこんこんと湧き出る清水そのものを飲料水としている。

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